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性への探求。知って損は無い男女の性の科学辞典を公開。
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男性はより多くの種をばらまき、女性はより優れた男性の種を残そうとする習性を持っています。そしてこの習性を実行するために絶対に守らなければならない鉄則があります。それは男性は生殖行動、あるいは子育てにできるだけコストや労力をかけるということです。

男性はより多くの女性に種をばらまくためには一人あたりの女性にかけるコストをできるだけ減らさないといけないのは、わり算ができる人ならだれでも理解できるでしょう。また女性が子供に労力やコストをかけて育てると子孫繁栄に有利であることは間違いのない事実です。

ここに男女の子孫にかける大きなコストの差がでます。すると断然男性の方が特のように思えますが、違います。男性はこのコストを男性同士の生存競争にかけなければならないわけです。つまり殺し合いや戦いにコストを費やすのです。そもそもこれが男性の習性です。ところが人間は知能が発達しているので、男性は殺し合いに コストを使わず、女性にサービスをする方向にコストを費やし、女性の人気をとる方向に習性を軌道変更してきたわけです。すると男性間の競争は、「いかに腕力が強いか」ではなく、「いかに女性にサービスするか」に絞られるようになります。

こうして男性は、種を多くまくためには女性にかけるコストを減らさなけ ればならないのに、競争に勝つためには女性にかけるコストを多くしなければならないというジレンマにさらされなければならなくなったのです。このジレンマが男性の行動や誠意に色んなバリエーションをつけてしまうことは言うまでもありません。

誠意ある男性
基本的に男性は自分の能力の無さを「誠意」を使って補います。つまり、地位や能力のある男性は誠意を使う必要がありません。そんなものを使わなくても女性が寄ってくるからです。例えば木村拓哉が「不倫しよう」って言ってきたら、遊びだと分かっていてもついていってしまうでしょう? 木村拓哉は「お前と一緒になるつもりだ」なんて誠意を見せる言葉を使う必要なんか全くありません。「遊びだよ」と正直に言うだけでOKです。

反対に、実力がない男性ほど誠意を前面に出して付き合いをする傾向があります。
例えば、歳をとって魅力が衰えた男性は誠意を女性に見せなければ、生存競争で他の男性には勝てませんから、自分の財産や地位を 女性に譲ることを約束し(つまりこれが誠意)若い女性をゲットします。このような現象はごく当たり前に見られる光景で、実際に大金持ちの男性は歳をとってから財産を餌に若い女性と再婚しているではありませんか。

つまり男性の誠意とは、力のない男性が生殖戦略で他の男性に勝つための道具にすぎません。しかし、女性にとっては男性の誠意ほどありがたい物は無いのです。
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人間に限らず、動物たちは全てが快感のシステムにより行動をおこします。
快感は、その伝達ホルモンであるドーパミンA-10 神経(快感を感じとる神経)を興奮させることにより感じることができます。つまり人間はこのドーパミンを分泌させようとして色んな行動を起こします。例えばお腹がすくと食事をとろうとしますが、これは食事をとるとドーパミンが分泌されて快感を感じるから食べるという行動を起こすのです。

そしてこの快感が強いものに対してほど人間はそれを達成するために気の遠くなるような努力を惜しげもなくします。恋愛も基本的にはこれと全く同じで、快感の強い恋愛に対しては気の遠くなるような努力も惜しまずそれを達成しようとします。ただ恋愛が食欲や睡眠欲と少し違うところは、性愛系の快感を強力に得るためには、ドキドキしていて、脳が眠気が吹き飛ばす程に活発に働いていなければならないということです。

これらの脳の活性を司る物質として、恋している時はノルアドレナリンPEA といったホルモンが多く分泌されていると言われています。さらに、このPEA はドーパミンが分泌されなくとも直接A-10 神経の受容体にはまりこみ、とんでもない快感を私たちにもたらします。だからこそ性愛系の快感は強烈なのです。

恋愛は永遠不滅?
PEA は性愛系の快感をとても強めます。もし、このPEA を分泌し続けることができれば、人はその恋にはまりこみ、二人だけの世界を作り上げることができます。そうなればもう他人が入り込む余地はありません。
しかし、それには難点があります。PEAは精神的に不安定の状態で、ドキドキしていなければ決して分泌されることがないからです。

少し考えると分かりますが、人は恐怖を感じたり、緊張している時しかドキドキしませんよね。PEA もそれと同じです。二人がお互いに不安や緊張を常に感じていないと恋にはまることは決してないのです。

例えば彼はモテモテで他の女性にとられそうで不安であるとか、もうすぐ離ればなれになってしまう状況であるとかそのような状態の時です。不安や緊張を感じながら一生を過ごすことは不可能ですから、PEAを永久に分泌し続けることはどんなカップルでも絶対にできません
女性のあなたが結婚して子供を産んだとします。
その子供はとてもブサイクで顔が猿に似ていたとします。この子供が誰にもモテることなく、結婚もできなかったとしたら、あなたの子孫はその代で絶滅してしまいます。孫の顔も見ることなく、死んでいくのです。寂しいですね。でも、もし、猿に似た顔が好きだという人が広い世の中ですから一人くらいいるかもしれません。その変わり者のおかげであなたの子供は結婚することができたとします。しかし、やはり孫も猿の顔をしていて全然モテず、結局あなたの子孫は絶滅してしまいました。

つまり、ブサイクな(人間ばなれした)顔の子供を産んでも、あなたがブサイクな(人間ばなれした) 顔の男性を好きになっても絶滅の可能性は高くなってしまいます。これを防ぐためには人間離れした顔の人にはできるだけ恋心が生まれないようになる必要があります。反対に言えば、できるだけ人間らしい顔の人に惚れてしまう必要があります。

したがって、最も人間らしい顔をしている人に恋心が芽生えるように私たちの遺伝子にはインプットされていなければなりません。では人間らしい顔とはどういう顔のことを言うのでしょう? これを一言で言うと平均です。目と目の間隔、大きさ、顔の縦横比、鼻の高さ、輪郭、などができるだけたくさん人間の顔の平均値を満たしていれば人間らしくなります。全てが平均値に近い顔を均整のとれた顔といいますが、実際にそのような均整のとれた顔を持っている人は数えるほどもいません。

人間らしい顔をしている人は稀少価値なのです。私たちは人間の顔というものをたくさん見て、そして記憶の中に人間の顔の平均値を作ります。そしてその平均値に近い顔を持った人が目の前に現れると、脳は過剰に反 応し、ノルアドレナリンやPEA といったホルモンが分泌されドキドキします。

PEA はまた、人間に目の覚めるような快感を与える作用がありますからドキドキに快感が付加され、人は恋に落ちたと錯覚します。その人が目の前に現れるだけで、これらのホルモンは分泌をくり返しますので、やがてはそのホルモンの虜になり、もっと多く分泌させたいと思うようになります。これが化学的にルックスのいい異性に恋に落ちる仕組みです。
人間はルックスを操作することができます。
整形手術ではありません。それは自分の子供です。あなたが男性なら、おもいっきり努力して、地位や財産を身につけ、とびっきりの美人を奥さんをもらって子供を作ればそれでOK です。美人の妻からルックスのいい子供が生まれる確率は絶対に高いのですから。そうなんです。そう考えると分かるのは、あなたのルックスがいいか悪いかは、あなたの親やおじいちゃんが努力したかさぼったかによるわけです

努力して美しい女性と一緒になった場合、その努力は遺伝子という形でその男性の子孫に影響力を残し、子供はその恩恵を受けて、ルックス良く生まれモテます。モテる子供はさらにその力で再び美しい女性を獲得できれば、孫はまたモテます。このようにしてあなたの子孫は絶滅することなく、繁栄します。

すなわち、ルックスのいい人間がモテるのは遺伝子同士の生き残りをかけた戦争で勝利した戦利品と言えます。生まれながらにしてルックスが不公平なのは当たり前です。だって、それは親や先祖の努力の成果なのですから。ルックスが悪くて悔しかったら、あなたが努力してルックスのいい人と結婚すればいいのです。ただし、
その努力は半端では叶いません。ルックスが悪いのは、先祖が怠けたからで、その遺伝の悪さを克服しなければならないのだから、まさに命をかけるくらいの努力が必要です。

このように、ルックスは先祖があなたに与えた遺伝子とい う財産であり、この財産はあなたが若い間は絶大な力を発揮します。女性に限ればその効果は男性よりももっと強力で、成人してからも尚、力を発揮し続けます。ルックスでモテるのは言うなれば先祖のふんどしで相撲をとっているようなものですが、先祖のふんどしは
何もルックスだけではありません。親の地位や財産も立派にあなたのモテ具合に関わっており、これらも先祖のふんどしです。学生の間は親のすねをかじって生きているのですから、親のすねが大きいほど、女性とのお付き合いは有利に運べます。

そう、若いうちは何から何まで親、または先祖のおかげでモテると言っても過言ではありません。人は生まれながらにして 先祖の努力の積み重ねという名の莫大な不公平を背負って生きているのです。
モテかたを死亡原因と絡めながら検証してみたいと思います。

現在日本は世界屈指の長寿国で平均寿命が近年まで伸び続けていたことは皆さんもご存じでしょう。この理由は生後一年以内に死亡してしまうような乳児を救えるようになったからです。本当にみんなが長生き出来るようになったからではありません。実は生後一年以内に死んでしまう赤ちゃんは想像以上に多く、この原因は先天異常、つまり遺伝子異常によるものが多いのです。この遺伝子異常による病気は、幼少の頃に猛威をふ るい、やがて歳をとるごとに無くなっていきます。

そのかわりに今度は歳をとると癌や心臓病、脳血管障害などの後天性の(後から獲得した)ものが顕著になり ます。これは人間のモテかたと非常によく似ています。
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1980/02/02
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大よそ間違いのない文献から作成したレポートです。非常に興味深い内容と自負しております。
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